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決算の流れや手順について

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「決算とはそもそもどういったものなのだろうか」「決算の処理と日常の会計処理は何が違うのだろうか」「決算の進捗状況管理が上手くいかず困っている」。
決算業務に関するご相談は多岐にわたりますが、なかでも、「決算という言葉は知っているし重要だということも何となく分かるのだが、具体的な実務レベルで何をやっているかは分からない」というご相談が多いように思われます。
ここでは具体的な決算の流れや手順についてみていきましょう。

そもそも決算は何のために行われるのでしょうか。
決算とは、「一会計期間の経営成績と期末の財政状態とを確定させるために行う手続き」のことです。
具体的には下記の「簿記一巡の手続き」と呼ばれる流れに沿って行われます。
順番にみていきましょう。

①日々の取引をもれなく記帳する
「一取引一仕訳」を意識して取引を記録していきましょう。
正規の簿記の原則に基づいて正しく記録します。
ただし、重要性の原則に基づき購入時に資産ではなく費用計上することも認められているものもあります。

②総勘定元帳へ転記する
勘定科目毎に数字の増減を把握します。
例えば掛けで商品を仕入れた場合は、「仕入」勘定と「買掛金」勘定それぞれが増加します。

③決算整理仕訳
発生主義に基づき費用や収益を正しく期間按分するために、調整の伝票を起票します。
経過勘定科目を使用します。
収益に関しては新たに適用された「収益認識に関する基準」に基づいて判断します。

④帳簿の締め切り
貸借対照表科目と損益計算書科目を締め切るための伝票を起票し、帳簿を締め切ります。

⑤取締役会、株主総会での承認
決算の内容は取締役会・株主総会で承認されてはじめて確定します。

⑥法人税の申告
当期の純利益を基に課税所得を算出し、法人税を申告納税します。

これらのステップを踏むことで、法人は経営成績や財政状態を数字で世の中に発表します。
経営の「見える化」とも言い換えられるでしょう。
日々の伝票処理の積み重ねが経営成績と財政状態の把握につながります。
決算処理やそれに付随して発生する監査対応業務を適切に行うことは、法人の信用を高め経営管理にも役立ちますので、正しく処理を行いましょう。

このように、決算処理をきちんと行うためには、会計知識が要求されます。
事業の運営で手一杯の場合は、日次の会計処理業務はもちろんのこと、四半期や年度の決算処理まで手が回りきらないこともあるでしょう。
正しく円滑に決算処理を行うために、会計の専門家である公認会計士に申告業務や会計処理業務を依頼するという選択肢も存在します。
一定金額が報酬として発生しますが、公認会計士に相談する安心感や費用対効果を考慮すると、そこまで支払う報酬も大きなコストであるとはいえないと思われます。

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